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「塩野屋絹だより」カテゴリーの記事一覧
この二月九日(寅歳、寅の月、寅の日!)にスタッフの妹が男の子を出産、
ということで約一ヵ月後、お宮参りに間に合うようにと、
風羽の白生地を使って初着を手縫いしました。
一ツ身と、帽子と、ケープの3点セット。
(風羽の生地は、通常、白生地が織りあがると染めてから縫製、
その後にぬるま湯につける地入れ工程を経てあの独特の凹凸を出しますが、
今回はつるりと光沢のある、地入れ前のそのままの、
まぶしいほどの真っ白な生地で縫いました。)
いずれの表裏生地はもちろん、
麻の葉紋の背守り(魔が入らない様にとのお守り)刺繍糸、
そして中に入れた真綿や、
帽子のふちについているレースリボンまでが
純国産絹100%!
わ~~~贅沢~~~!!!
でも氏子として近所の八幡様へ、初めてのご挨拶ですからね。
着せる時はなかなかじっとしてくれず、あむあむと袖や帽子リボンを舐めようとします。
気持ちよいのか、バタバタと動き回り、まるで白鷺の舞でも踊っている様?
それでも、お父さんに抱っこされ、神主さんがいらっしゃると、
祝詞、太鼓や鈴の音にも泣かずに、神妙な顔つきで静か~に聴いていました。
終わった後は何か清清しく満足そうなお顔で、少しお兄ちゃんになった様(笑)。
皆様も、純国産の白生地でお祝い着など、いかがでしょうか。
お祝いとして差し上げても喜ばれ、
一生の記念になると思いますよ。
生地お問い合わせは、塩野屋まで・・・。
12月21日(月)に福知山の桑園の状態を見に行ってきました。
雪が積もって、ノーマルタイヤでの出張は危険だと思われましたが、
無事に帰ってきました。
塩野屋の桑の木たちは、冬の寒さの中にひっそりと突っ立ていました。
それぞれの一本の木々たちが、自分のオーナーのことを想い、
皆様の幸せを祈っているようでした。
植物は不思議なものです。
何もしゃべりませんが僕ら動物と一緒に生きているし、
彼らのほうが僕ら動物を良く観察していると思えてなりません。
桑の木のオーナー制度も、
彼らの生きる理由や希望を塩野屋が代弁しているのかもしれないと、
800本の桑園で感じました。
来年ももっとオーナーが増えて、
桑の木が植林されて蚕の命が復活できるように、
そしてその命の尊さから生まれたシルク製品が大切に使って頂ける皆様の手元に届くように、
塩野屋一同努力致しますので、よろしくお願いします。
こちらは、養蚕農家の野村さんが、
雪の中で白菜を収穫しているところですー!
寒そうっ。
年間何回も蚕を飼育すると、汚れた蚕具から、病原菌が蔓延する事があります。
そのために農家は以前はホルマリン消毒をしていたのですが、
現在は発がん性が有るため使用禁止になっています。
(蚕は消毒には強いのですが、副産物の糞を回収するには無消毒が基本です。)
そこで、新しい消毒の指導を農家にしに来ていただきました。
特に今回は玉小石という、玉繭(二頭が一緒になってつくった繭のこと。
これは二匹分の糸が絡んでいるため、糸がほぐれにくく、座繰りで紡ぎ糸にするか、
真綿作りに使用。ここれも稀少となっており、塩野屋では真綿にすべく飼育を依頼しています。)
をつくりやすい、特殊な蚕を飼う事になっています。
この蚕のためには、繭を作るときの簇(まぶし。足場となる蚕具)を、
昔ながらに藁で編んだ簇を使用するのがベスト。
足がかりの多い藁簇のほうが、断然玉繭をつくりやすいからです。
綺麗な消毒水が真っ黒になっています。
消毒後は、天日乾燥。
蚕は育ち盛り、桑葉をおいしそうに食べています~。
随分前に織られていた薄手の帯揚げマフラー。久しぶりに復活です!
透け感のある薄手タイプですが、もちろんシャリ感があって汗をかいてもサラサラ!
気持ちよい~のです。
只今、鎌倉、松屋での催事に向け、きれいなお色に染め上がりつつあります。
盛夏の帯揚げとしてもいかがでしょう。
↓この3枚は、何で染めたと思いますか?もちろん、植物。
実は、紅芋です。養蚕農家の野村さんに小さな紅芋をたくさんいただいたので、
たっぷりのお湯で茹で上げ、そのみごとに紫色となる茹で汁を染料に!
3枚の色の違いは、媒染材違いです。
(残りのお芋は、ちゃんと芋餡にしてお菓子としていただきました!)
風羽の縞新作もございます~。
↑特に右側のモノトーンの縞、すっきりしていてオススメ。
是非お手にとって、お試し下さい。
大呂の桑園は、山の中なので、西陣の町中より気温が低め。
まだ八重桜の咲く小雨の中を、大呂の桑園へ。
新芽が出始めたという桑園を楽しみに見に行きました!!
冬にちゃんと剪定をしましたので、いまは、このくらいです。
でも良く見ると・・・こんな枝があちこちに!
その周りには、こんなお土産が落ちています!
そう、鹿さん達の糞です!!!
早速、周りのネット補強の相談をしました。
そして、また今年の新入生!これから植えられる苗木が、群馬から届きました。
今年も、桑の木オーナーさん達のおかげで、新しい桑が育ち始めます。
皆様、ぜひ桑園へ足を運んでくださいね。
続いてのお取扱店さんは、東京練馬区の珈琲豆屋・ビーンズ アクトさん。
20数種類の豆を毎週2回、千葉の契約工場で焙煎してもらっているとのことで、
入った途端に、う~~ん、イイ香り~~~!!!
とはいっても、やはり普通の珈琲豆屋さんでは、ありませんでした~!
珈琲豆、珈琲器具のほか、オススメの食材色々、楽しい雑貨色々。
そして、奥にはちょっとしたスペースが。
ここでは、絶滅危惧衆仲間の長谷川さんの生乳のお話会も開かれたそうです。
今日は、美味しいブレンドをいただきながら、
「紙フィルターと絹製フィルターで、いかに味が変わったか」という実感を伺えました~◎◎◎
今は、珈琲フィルターと、TeaPackを中心に販売していただいておりますが、
たまたま塩野屋の浄肌衣タオルのファンだったというスタッフさんがいらして、
いまではタオルのご注文も受けてくださっています。
お豆を買うだけでなく、その場で珈琲を飲ませていただける小さなカウンターもあります。
是非、塩野屋の絹製フィルターで淹れる美味しい一杯をお願いして、
色々なお話をしてみてください。
代表の蜂谷さん、とても楽しい方です!
「珈琲挽売専門店 ビーンズ アクト」
〒176-0001 東京都練馬区練馬1-33-14 (弁天通商店街)
(最寄駅/西武池袋線・有楽町線・大江戸線 「練馬駅」下車 徒歩3分)
TEL03-3557-1041
営業時間 :10-20時 (火曜定休)
埼玉県のふじみ野市にある自然食品店、サン・スマイルさん。
こちらもつい最近、オルチョサンニータの朝倉さんのご縁で始まったお付き合い。
絹製品を探してました~!ということで、
塩野屋製品をご覧いただいてすぐに、お取り扱いを開始してくださいました。
こちらが、塩野屋製品担当、明るい本道さん(店長さん)です。
東武東上線のふじみ野駅から徒歩約7分、まだまだ畑の残るのんびりとした住宅街の中。
三人のご兄妹を中心にがんばっていらっしゃる明るいお店です。
無肥料野菜などに力を入れている本格派(?)ですが、雑貨も充実!
現在のところ、塩野屋製品の売れ筋は
珈琲フィルター、TeaPack、タオルなどとのこと。
今後はお取り扱い製品が増えるかな~。
雑貨スペースもゆったりしているので、もうしばらくしたら、塩野屋フェアもしましょう~!
と、嬉しいお話も。
お近くの皆様、是非お出かけになってみてください。
様々な企画、お勉強会なども、興味深いですよ~。
「サン・スマイル ~おいしいはしあわせ~」
〒356-0052 埼玉県ふじみ野市苗間1-15-27
TEL:049-264-1903
営業時間:10時~19時 定休日: 日曜日(祝日営業)
以前から噂に聞いておりました、まぼろしのソフトクリーム「想いやりソフト」!
とうとう食べてしまいました~~~◎
本物をつくり続ける絶滅危惧衆仲間のお一人、長谷川さんの「想いやりファーム」の生乳。
日本で唯一の(いや、世界で唯一!?)絞りたてそのままの生乳の美味しさは、
牛さんたちへの愛情の結果、たまたまこのように出来たもの!だそうで・・・。
牛さんから絞ったままの”生乳”というものと、
殺菌したり、様々な調整をしたりした”牛乳”の差がどれほどの差なのか。
そのお話を先日、カタログハウスさんのセミナーで改めてうかがったばかりでした。
そんな「想いやりファーム」さんからしかない美味しい生乳を、
贅沢にもソフトクリームにしてしまったというのですから、びっくり。
北海道に行かないと食べられない!と聞いておりましたが・・・
なんと東京・代々木上原のKanbutsuCafeさんへ
6月末に企画中の『シルクカフェ』の相談に店長・按田さんと打ち合わせに行くと、
表にこんな看板が!?もしや?
打ち合わせも早々に、早速オーダー!
ペロリとひと舐め~
え?こんなにミルキー、なかなか濃厚なお味!?
”想いやり生乳”のあのさらりとしてほのかな甘みから想像していた味とは違っていました。
それでも、コク有りなのにどんどん食べ進めても、
「甘くてノド乾いてきた・・・お水オクレ~」ということにはならず、
最後まで、上品な甘み+すっきりした後味!!もっと食べたい~!
春の暖かな日に、着物で「想いやりソフト」・・・幸せ◎(笑)
季節モノですから、お早めに。
ちなみに、4月中は、特別に¥600を¥500で販売されています。
いまのうちですよ~!
*お店では、生乳(小瓶)も販売されています。
百聞は一飲にしかず!?是非。
塩野屋の絹製珈琲フィルターが、
京都府ものづくり振興課の企画による「京都エコスタイル製品」に認定されました!
推奨基準は
下記(1)~(3)について一貫性・妥当性があり、審査員が協議により適当と認めるもの
(1) 企業のスタイル
新技術の導入や新たなマーケット開拓など、イノベーションをめざす製品として、企業にとっての経営上の位置づけや思いが明確なもの
(2) ものづくりのスタイル
原材料の調達から製造・流通までの段階において、エコの価値が具体的に示せるもの
(3) 消費のスタイル
使用から廃棄・再利用までの段階において、消費者のエコ行動につながるもの
ということで、今回16点が認定され、先日の認定式にも参加してまいりました。
今回は、絹製珈琲フィルターのエントリーでしたが、
絹製品全般が、製造においても、使用目的においても、
廃棄・再利用などの最終段階までもがエコなはず。
というか、天然素材を大切に使い続ける日本本来の繊維、
化学繊維の使い捨てより、当たり前にエコで経済的なはず、ですよね。
オルチョの朝倉さんと、La Vidaさんへお邪魔すると決めたときから、
前泊でLa Vidaの渡部さんたちも一緒に行きたいところがあるから
ご一緒しましょうと、誘われたところがこのペンション、タンボロッジ。
ちなみにタンボとは、
田んぼではなく、タンボはインカ時代のケチュア語で「宿」という意味だそう。
こちらのご夫妻は、アンデスに何回も足を運び、その料理を上手に取り入れ、
日本の美味しい食材でオリジナル料理を振舞ってくれます。
それが、予想以上の凄さ!独創性!!
これが夜メニュー。
聞きなれない「チューニョ」とは、凍み芋。ジャガイモを凍らせて干したもの!?
クリームソーの下の茶色っぽいのがその、チューニョです。
そういえば宿の外に、これなに?な物が干されていました。カチカチでした!
びっくりなイカサマパスタは、どう見ても味わっても、イカスミ!?
モーニングこの通り。一番びっくりは、スクランブルエッグ!もどき!?
どうやらトウモロコシが主原料らしいが、トウモロコシ入りスクランブルエッグとしか思えない(笑)。
ケチャップも手づくり、冬はトマトじゃないものから作られている???オソルベシ。
単にオーガニックで安心だね~というレベルでなく、本当においしかった!
その食材ほとんどが手づくり尽くし。
ちなみに、こちらは会津高原の山の中。かなり雪深い・・・。
関東から行った私たちは、久々に雪に囲まれハイテンション。
雪の中を歩き回って、そり滑り、ミニ雪だるま作り(笑)。
野蚕の繭までみつけちゃいました。
夜は、シンシンと静かに雪が積もりましたが、宿の中は薪ストーブでかなり暖か。
わざわざ、出かけてみる価値大有りです!
タンボロッジ
住所:福島県南会津郡南会津町八総字木戸の沢丁341-83
電話:0241(78)5165
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