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私たちが衣服にしている布地素材には、主に三種類あります。
(1)織物:縦糸と横糸を用意し、織機にかけた縦糸に横糸を織込んでいく。着物地など。
(2)編物:ニット。1本の糸を編棒、編機などで編んでいく。セーターやTシャツなど。
(3)不織布:繊維素材をプレスして、布状に固める。フェルトやフリースなど。
中でも肌着に関しては、ピタッと身体にくっつき伸縮性もあるニット素材製がほとんどです。
それに対して、『浄肌衣』肌着は織物からつくられています。しかも御召織(着物地)用に織られている小幅なので、洋反服地に比べて生地幅が狭く、さらに水に濡れると縮むという特殊な織物で、パタン取りも難しいのです。
なぜこんな織物生地を使って肌着をつくろうとしたのでしょうか・・・。
1990年、塩野屋社長服部芳和は「西陣織物の世界は着物にするだけではないはず。貴重な繭からとったシルク素材を”箪笥の肥やし”にするのではなく、その良さをもっと生かせるはず・・・。」との考えから、大胆にもシルク100%の御召織物を、お風呂でジャブジャブと身体を洗うためのボディタオルにしてしまいました。
着物にして箪笥に仕舞い込まれるより皆の身体を健康にするためのものに、ということです。
そして、その気持ちよさを皆様にお伝えし、少しずつお客様も増え、喜んでいただける様になりましたが、その中で何枚も何枚も買ってくださる方がいらっしゃいました。
皆様にプレゼントしてくださっているのかと思い伺ってみると、「少し使って柔らかくなったものを下着として仕立てて着ていました。塩野屋さんで下着を作ってくれませんか?」とのこと。
こうして、この難しい織生地を用いて下着を作るということが始まり、何度も何度も生地の織り方、デザイン、パターン、縫製の試行錯誤を繰り返して、現在の製品が出来上がりました。
今でも大量生産は出来ませんので、価格が市販の肌着に比べれば高価で、お渡しするまでにお時間がかかる事もあります。その上、使いはじめはサイズが変化したり、洗濯も手洗いだったりと、面倒と思われることもあります。
初めは敏感肌などで特別に肌着について気にしていらした方が多かったようですが、最近は、塩野屋のものづくりの姿勢(リユース、リサイクル、リデュース)をご理解いただき、何よりも着心地の良さを感じて使い続けてくださるお客様も増えてこられまして、幅広い層の方にご愛用いただいております。
ご支持いただいている方々には、本当にいつも大変有難く思い、感謝しております。
2005年で『浄肌衣』も15歳を迎えました。これからも、どうぞ末永くご愛用くださいませ。
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