織の道を楽しもう

蚕具の消毒 2009年06月01日 09:37
[ 塩野屋絹だより]

年間何回も蚕を飼育すると、汚れた蚕具から、病原菌が蔓延する事があります。
そのために農家は以前はホルマリン消毒をしていたのですが、
現在は発がん性が有るため使用禁止になっています。
(蚕は消毒には強いのですが、副産物の糞を回収するには無消毒が基本です。)
そこで、新しい消毒の指導を農家にしに来ていただきました。

特に今回は玉小石という、玉繭(二頭が一緒になってつくった繭のこと。
これは二匹分の糸が絡んでいるため、糸がほぐれにくく、座繰りで紡ぎ糸にするか、
真綿作りに使用。ここれも稀少となっており、塩野屋では真綿にすべく飼育を依頼しています。)
をつくりやすい、特殊な蚕を飼う事になっています。
この蚕のためには、繭を作るときの簇(まぶし。足場となる蚕具)を、
昔ながらに藁で編んだ簇を使用するのがベスト。
足がかりの多い藁簇のほうが、断然玉繭をつくりやすいからです。

消毒5_300.jpg

消毒鶴井8_300.jpg

綺麗な消毒水が真っ黒になっています。
消毒鶴井2_300.jpg


消毒後は、天日乾燥。
消毒鶴井5_300.jpg


蚕は育ち盛り、桑葉をおいしそうに食べています~。
養蚕1_300.jpg

 
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