2009年01月29日
ぺこちゃんもご挨拶。着物ってCOOL!
[塩野屋絹だより]
遅くなりましたが、今年も年初めのご挨拶、
秋櫻舎さんをお尋ねしました。
いつも楽しみなお玄関のディスプレイ。
この日は・・・なんと、ぺこちゃん!?しかも、かわいいお振袖姿!
どれだけ可愛らしいのでしょうね。
もちろん、着物はお正月用にお着替えさせてあげたオリジナルだそう。
(ちなみに、前回は素敵なお雛様飾りでした)
雪持ち梅のお着物&帯姿の中谷さんと、
ならんで、ハイ、ポーズ!です。
ちょうどお昼時、テラスに咲く梅を眺めながら、お話。
終了後は、美味しいまかないをご一緒させていただきました。
ごちそうさまでした!
投稿者 orihanzo : 09:35
2009年01月22日
実験! 「御召って水に濡れると縮むんですか?」 2
[塩野屋絹だより]
さらに、実験です!
其の二.御召着物がどっぷり水に濡れたらどうなる?
袖一枚に、霧吹きでしゃあしゃあと水を吹き付けました。かなりの勢いで。
そして、ご覧の通り・・・
上方に、大きな丸模様ガふたつ、下方はギュッと縮みました~。おみごと!
上側の一枚が特に縮んで、下の一枚との差が1cm以上でしょうか。
でこんな風に部屋干ししてみました。
そして、放置すること一晩。
翌日見てみると・・・
あ、ら・・・結構戻っています。何もしていないのに!?
1cm以上縮んだ差は、ほんの2~3mm程度に。
これも、当て布をしてアイロンをかける(縦方向にかけます!)と、ほぼ元通り!?
実は、この実験をする前にこんな二つの実体験を聞いていました。
ひとつは塩野屋スタッフの数年前の話、
「台風にあいました!」
着物を着て出かけた後、どうしてもの打ち合わせがありましたが、
そんなときに限って台風=大雨に遭遇!
駅からの道を歩くうちに、御召着物(袷仕立)の裾が、ぎゅーっと縮まってしまったそうです。
あー、これはもう、仕立て直さなければいけない~~~!
と、ショックを受けていたものの、家に帰ってタオルで水分をふき取り、
着物ハンガーへかけて寝ました。翌朝・・・
・・・?と、ほとんど元に戻っていたそうです。アイロンもなしできられる程度だったそう。
厳密には数ミリなりの変化が無かったわけではないかもしれませんが、
着て出かけるのに不都合無し。
そのままずっと着続けているそうです。
ふたつめは、お客さまからのお話、
「出かける直前に御召が縮んじゃいました!」
昨年末、御召を着て忘年会を!ということで、お客様3名様とお食事に。
そのうちのお一人、N様は仕立てあがったばかりのおNEWの絣御召姿。
「今日出かける前に、しつけを取って、ハンガーにかけておいたら、
窓が結露していたらしく、裾の端が縮んじゃってて帯状に跡が!
あれー!と思ったけど、下前で見えないからいいや!とそのまま着て着ちゃったんだけど・・・
ほら!ここ~!」
と、裾をめくって見せてくださったのですが・・・
「え?どこ?」
「あれ?元に戻ってる!???」
ご本人もみんなも、びっくり!
特に何もしなかったそうですが、見た目には全くわからないほどに元通り。
「塩野屋さんの御召、すごいね~。これからは恐がらずに、もっとどんどん着てみます!」とのこと。
両方とも写真が無いので、残念(笑)、ですが、両方とも実体験からのお話。
どんな御召も、大丈夫、というわけではございませんが、
少なくとも塩野屋の御召、多少縮むくらい、大丈夫!大丈夫!(笑)
食べ物など色やヨゴレの場合は、また話は別ですが、
とにかく縮むことを恐れるより、着心地のよさをどんどん味わってくださいね。
もちろん、シミやどうしてももどらない縮みなどは、
塩野屋でご相談お受けいたしますので、お気軽にご連絡下さい!
ちなみに、パール○○○加工などは、生地を固めてしまい、逆にスリップしたり、
風合いが育つのを妨げるので、塩野屋ではオススメしていません。
コート類や、帯ほか、どうしてもの場合は、御召に合う撥水加工のみをさせていただきます。
こちらも、ご相談ください。
絹は生きものです。
特に、丈夫な御召は着る毎に風合いが育ちます。
大切なお蚕さんの命が、箪笥の肥やしにならない様、
たくさん着てあげてくださいね。
投稿者 orihanzo : 10:58
2009年01月20日
実験! 「御召って水に濡れると縮むんですか?」
[塩野屋絹だより]
店頭でお客様によく聞かれることがあります。
「御召って、水に濡れると縮むんですよね?最近は縮まない御召もあると聞きましたが、
この御召は縮みませんか?」
答えはモチロン ⇒ 「水に濡れたら縮みます!」です。
塩野屋の御召は、横糸として”御召貫(おめしぬき)”とよばれる
強撚糸(きょうねんし。2500回以上/mの強い撚りをかけ手ある糸)を入れているため、
横方向に伸縮性があります。
ゆえに、水を含むと横糸が縮むということです。
この性質は、マイナス点だけの様に言われていますが、
この伸縮性ゆえに、丈夫さ、弾力性のある着心地のよさを兼ね備えているのです。
「とはいえ、実際着るときに水がこぼれたら・・・と気を使います」ともよく言われます。
で、ちょうど縞御召を洗い張りする前に、ついでに!と実験をしてみました!
其の一.御召着物に水が垂れたらどうなる?
わかりやすいように、糸で囲ってから、水をボテッとたらしてみました。
ハイ、水ジミできあがり!
そこに、手アイロンです。
自分の手のひらを当てて、動かさずに数十秒。
すると・・・
少し薄くなってきました。そしてさらに、もう少し・・・。
ハイ、輪ジミにもならずに、きれいに乾きました。
多少の水滴なら、あわてずに手アイロンでじんわり温めれば、すぐに乾きます!
なんたって絹ですからね!
さらに、実験・其の二につづきます・・・。
*写真は、縦縞柄の着物の袖の一部。
横方向においてあります!
*御召の製造の秘密、こちらでもご覧いただけます~↓↓↓
「御召の特徴」
「御召が出来るまで」
投稿者 orihanzo : 09:00
2009年01月16日
さぶい さぶい 京都の冬・・・。 2
[塩野屋絹だより]
まだまだ さぶい さぶい 京都の冬は続きます。
12月の社長の誕生日に、お母さんが作ってくれたのがコチラ。
「これ、お母さんが作ってくれたんや、”おでんち”。」
「お・・・???なんですか~???」
東京スタッフには初耳のコトバ。
「”おでんち”」や。
「なん・・・”おでんち”って???なんなんですか?
この背負い真綿みたいなもののことですか?
ちょっと、どんな感じか、背負ってみてください!!!」
「こうやろな。もちろん、服の中に直に着るんやで。
あったかいでー。着物の時もええで。」
その後、仕立屋さんが見えたので聞いたみたが、やはり”おでんち”と言うらしい。
フシギなコトバですね~。語源は何でしょうか。
でも、本当に軽くて暖か。そして、なんだかかわいいですね。
これも、さぶいさぶい京都の冬を越す工夫なのですね。
ちなみにこちらは、塩野屋の風羽シリーズの生地に真綿を挟んで
ちくちくと手縫いされております。
母の愛ですねー◎◎◎
投稿者 orihanzo : 10:17
さぶい さぶい 京都の冬・・・。
[塩野屋絹だより]
さぶい さぶい夜、火鉢で炭をおこします。
で、楽しみなのがコレ。
粕汁などをつくる酒粕を、板状のままじんわりじんわり・・・
火箸で返しながらあぶります。
ちょっと焦げ目がついたら出来上がり。
そのままでもおいしいけど、
服部家の食べ方は、お醤油+お砂糖をちょいとつけて、甘辛で。
昔、お祖父ちゃんがよく食べさせてくれた懐かしい味です。
投稿者 orihanzo : 09:55
2009年 繭製の丑さんたちもご挨拶。
[塩野屋絹だより]
2009年、丑年の一年が始まりました。
毎年、京都の養蚕農家・桐村さんの奥様が自家製の繭から作ってくださる干支の繭人形。
今年も、年末に届きました!
で、玄関でお正月を演出。
今年の丑さんは、ちょっとかわいく、でも凛々しい感じ。
アップはこんな感じ。↓↓↓紐がついて根付になっています。
新宿伊勢丹「京都展」でも、縁起物の品として、人気者でした!
1個ずつ形の違う繭から手づくりされた丑さんは、表情がみんな微妙に違います。
¥1000/1頭
代表・服部も丑年生まれ・・・そう、なんと今年は年男!
本年も、どうぞ日本の繭をよろしくお願いいたします。
投稿者 orihanzo : 09:37