店頭でお客様によく聞かれることがあります。
「御召って、水に濡れると縮むんですよね?最近は縮まない御召もあると聞きましたが、
この御召は縮みませんか?」
答えはモチロン ⇒ 「水に濡れたら縮みます!」です。
塩野屋の御召は、横糸として”御召貫(おめしぬき)”とよばれる
強撚糸(きょうねんし。2500回以上/mの強い撚りをかけ手ある糸)を入れているため、
横方向に伸縮性があります。
ゆえに、水を含むと横糸が縮むということです。
この性質は、マイナス点だけの様に言われていますが、
この伸縮性ゆえに、丈夫さ、弾力性のある着心地のよさを兼ね備えているのです。
「とはいえ、実際着るときに水がこぼれたら・・・と気を使います」ともよく言われます。
で、ちょうど縞御召を洗い張りする前に、ついでに!と実験をしてみました!
其の一.御召着物に水が垂れたらどうなる?
わかりやすいように、糸で囲ってから、水をボテッとたらしてみました。
ハイ、水ジミできあがり!
そこに、手アイロンです。
自分の手のひらを当てて、動かさずに数十秒。
すると・・・
少し薄くなってきました。そしてさらに、もう少し・・・。
ハイ、輪ジミにもならずに、きれいに乾きました。
多少の水滴なら、あわてずに手アイロンでじんわり温めれば、すぐに乾きます!
なんたって絹ですからね!
さらに、実験・其の二につづきます・・・。
*写真は、縦縞柄の着物の袖の一部。
横方向においてあります!
*御召の製造の秘密、こちらでもご覧いただけます~↓↓↓
「御召の特徴」
「御召が出来るまで」