絹には他の繊維とは違う、大きく三つの特長があります。
■吸湿性・放湿性が良い
絹には水分の吸湿性が綿の1.3~1.5倍あり、さらに水分を発散させる放湿性は綿が60分で放出する水分を40分で放出してくれます。
私達は1日2リットル近い汗といっしょに老廃物を出していますが、絹は吸った水分を手際よく吸収・放出するので余分な湿気を残しません。
私たちの生活環境に適合し快適な着心地を保つことのできる繊維です。
■難燃性が高い
絹は衣料繊維の中で最も燃えにくい繊維です。
化学繊維は200度前後で分解、溶融、燃焼し有毒ガスを発生しますが、絹は300~400度にならないと燃えず、有毒ガスも発生しません。
また、溶融もせず肌から簡単に剥離するため万一の時にも安全性の高い繊維です。
■紫外線から肌を守る
絹は一般的に紫外線に弱く黄変するといわれていますが、それは紫外線を吸収する性質があるからです。つまり、絹は有害な紫外線から肌を守ってくれるのです。
さらに、シルクは軽くて涼しいので、夏にはぴったりの衣服ではないでしょうか。
以上の特長から、塩野屋では肌に触れる部分にはシルクが最も良いと考えているのです。