引き続き、絹展レポートです。
繭には捨てるところは無い!と書きましたが、
こちらもすごいですよ~。
蚕沙=さんしゃと読みますがこれは”蚕の糞”です。(笑)
この、蚕の脇にコロコロしているのが蚕沙。
匂いも無く、乾いてコロコロ。
黒く見えますが、桑の葉の塊のようなもの、濃緑ですね。
まさに葉緑素の塊のようなもの!?
これは昔から漢方薬としても使われていました。
これを、染料とされているのが「工房、野の人」の峯忠仁さんです。
高尾の野山の中でご自分で染めた糸でくみ紐をつくられております。
今回は、こんな珍しい平篭台で、実演をされていました。
そして、これが”蚕沙”で染められた糸(内側の薄い色)。
きれいな色でした~!
ちなみに、こちらの紐の柿色の様な色は、
桜についた毛虫の糞で染められたとか・・・!
さらにびっくりしたのが、それぞれに匂いを嗅いで見ると・・・
蚕沙は青っぽい葉の匂い、そして毛虫の方は・・・
やはり桜の香りが~!!!恐れ入りました(笑)。
峰さんは多摩シルク糸を使い、
帯締めや根付他、様々なものづくりをされています。
話は蚕沙に戻りますが・・・
塩野屋でも蚕沙をつかってあれこれ研究中。
化粧品としても 有望のようです。
お楽しみに!