織の道を楽しもう

レポート/「虫のうんこ染め展」@伊丹市  ~その1・蚕のうんこ~ 2008年09月19日 10:20
[ 塩野屋絹だより]

初の試み!なんと、ナント、「虫のうんこ染め展」です!
もとは、伊丹市の昆虫館の方が、
「毛虫から緋色を染めるという津和野地方の風説を知り、
ならば植物を食べる虫のうんこからも染められうだろうという
浅はかな思いつきから”虫のうんこ染め”は始まりました」だそうです!!すごいですねー。

塩野屋もお誘いを受け、京都産蚕の糞を農家さんにせっせと集めていただき
(すぐに食べ残し葉となどと分けて、カラカラに乾燥させないとカビるので、これはなかなか大変!!)、
早速挑戦~!
担当の染色家・倉谷禮子さんにご協力いただき、いくつかのものを染めてみました。
それが、なかなかの出来!?
天然染色ではあまり見ない素敵な色に染まりました。

ふん染め色_400.jpg
↑↑↑ シルクニットのシャツを染めたもの。媒染で発色が変わります。↑↑↑
     左上から鉄、アルミ、銅媒染。(現物は画像よりもっときれいな色です。)


もともと草木染では緑系の色を出すのはなかなか大変、
黄色系+青系の組み合わせを使うことが多いようです。
植物自体は緑色が多いのに・・・不思議ですね。

あとは、このきれいな緑がどれくらい耐久性があるのか?
今後も色々実験してみたいと思います。

下記は、会場での塩野屋の蚕沙染めの展示模様。
写真ではあまりきれいな色に見えず、残念~すみません。

塩野屋⑤_350.jpg
↑帯揚マフラーや手袋、靴下ほかを展示販売。
塩野屋2_350.jpg
↑ニットタンクトップや腹巻。

塩野屋1_350.jpg
↑繭や真綿も。

塩野屋4_350.jpg
↑そして、染料として蚕のうんこ(=蚕沙)も販売!染め方レシピ付。


***「蚕のうんこ染め」キットは、今後も塩野屋でお分けいたします(限定数)。
     詳細お問合せ、お求めは京都本店まで、お願いいたします。***


 
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