玉繭(たままゆ)という大き目の繭。
これは、二頭で一つの繭をつくったもの。
別に、夫婦なわけでなく、たまたま一緒の場所で同時に繭を作ってしまったもの。
真綿をつくるときに良い、今では稀少な繭。
(生糸には引けないため、昔は、出荷できない自家用繭=ランクが低く評価されていたものでした)
今回、この玉繭をつくりやすい品種の「玉小石(たまこいし)」という蚕を育ててみました。
それには、藁蔟(わらまぶし)という、蚕が糸を吐く為の道具が要ります。
なぜかというと、藁蔟で無いと作り難いのです。
やはり蚕にすると自由に自分の好きな場所に繭を作るというのが自然なのでしょう。
回転蔟(かいてんまぶし)では単繭しか作らないようです。
ちなみに、下記が回転蔟での営繭光景。団地のようですね(笑)。
⇒ 回転蔟