織の道を楽しもう

まるごと全体、いただきますっ!! ~桑編~ 2008年10月27日 17:16
[ 塩野屋絹だより]

塩野屋のテーマのひとつ、「一物全体」。

素材を丸ごと使い切る仕組みをつくりたいと、
桑~蚕、糞、~繭~糸、布、真綿、毛羽などなど
絹にまつわるエコロジーを考えています。


ということで・・・
いろいろ実験中~!今回は桑編をご紹介。

其の一、桑茶
春の新芽が出るときだけに、限定数でつくる養蚕農家・桐村ご夫妻方式。
新芽を摘んで、蒸して、揉んで、乾燥~。
夏はアイスで、冬はホットで◎
お通じ、糖尿、血液サラサラ・・・
おかげで、お二人は良質繭をつくり続けてくださっています。

CIMG5576_400.jpg


つくり方は、こちらをご参照ください! ⇒ ブログ

*ちなみに、新芽の天ぷらも絶品だそう!*

其の二、桑葉の佃煮
上記のお茶を飲んだ後の出がらし。
柔らかくなって、でもまだまだ栄養が!
そこでもうひと手間。
醤油、味醂を足して・・・佃煮です!(スタッフ・石井作)
CIMG5501_300.jpg
かなり、イケマス~!


そして、こちらは先日の絶滅危惧衆イベント後
出汁をとったタイコウさんの鰹節+昆布を入れたバージョン。
CIMG6702_400.jpg

この作者は、アルバイトの友香ちゃん。
CIMG6703_400.jpg


其の三、桑葉のフレッシュジュース
といっても100%ではさすがに「青いっっっ!」となってしまいますので、
りんごジュースベースです。
CIMG6716_400.jpg
うーむ!すごいフレッシュ感!青っぽさは全くなし。
今回は、桑葉+りんごジュース+バナナ+メティ(ハーブ)だそう。

この作者は按田優子さん。知る人ぞ知る、乾物カフェの店長・シェフさんです~!

CIMG6714_400.jpg

其の四、桑で洗髪
其の一でご紹介したときに、蒸して揉んだ桑葉をぎゅうぎゅうと絞ります。
当然、絞り汁が出ます。これが美しい髪に良いと、昔の方がこれで洗髪していたそうです。
ということで、実験してみました。

CIMG5443_350.jpg
この写真見てお分かりの通り、結構青臭い・・・勇気がいりました。
結果は・・・写真はないのですが、確かに翌日の髪の状態は、ハリ・コシ・ツヤが良い!
これを続けたら、確実に美しい黒髪になりそうな!?
(ただ・・・やはり匂いが多少気になりましたね。笑)
この実験者はスタッフ宮沢です~。

*ちなみに巷では、桑の毛染め、養毛、洗髪剤なども売られています。
 まだ試してみたことは、ありませんが良さそうな気もします。*


   +++++++++++++++


もちろん、このほかにも桑の利用方法はまだまだあります。

・桑葉茶(パウダー状)⇒お茶のほか、お菓子や料理に使用。
・桑の根が癌に効くから欲しいと、お客様からお問い合わせ有り。
  ⇒真偽のほどは、確認中。
・桑の箸・器⇒ 桑は不老長寿・延命の木であることから、
 古希など長寿のお祝いに贈られることも多く、桑の箸で食べるとボケ防止になるとか。
・桑白皮(そうはくひ)は、桑の根の皮を乾燥させたもの。
 内服での咳止め・鎮痛・消炎などや、美白化粧品の原料としても使用されます。
・桑の実⇒そのままの食用のほか、ジュースやジャム、果実酒、お菓子に!
・桑の木⇒硬くて磨くと美しくなる。江戸指物や、杖、弦楽器材料などに使われる。
・蚕沙(さんしゃ)⇒蚕が食べ残した桑葉の枝や葉脈、糞などを蚕沙といい、牛の飼料としたとか。
           もちろん、そのまま牛さんが桑葉を食べることも有り。
 


どうでしょう。
お蚕さんに食べさせるだけではもったいない桑!(笑)
桑を植えてみたくなった方、桑を増やしたいという方、
塩野屋へお問い合わせください。


*** 詳細お問合せ、お求めは京都本店まで、お願いいたします。***


桑の生葉レシピも募集中です~!
どなたか、美味しい使い道教えてください。

 
最新の記事
プレスレビュー/日本農業新聞 「地域発 農のデザイン」に掲載されました!
プレスレビュー/nid vol.17「私がこだわる、メイド・イン・ニッポン」
レポート/cafeルシャレさんでの美味しい展示会。
純国産絹の初着でお宮参。
プレスレビュー/塩野屋が「日本経済新聞」に掲載されました!
過去の記事
2010年12月
2010年10月
2010年04月
2010年02月
2009年12月
2009年06月
2009年05月
2009年04月
2009年03月
2009年02月
2009年01月
2008年12月

前の記事 織の道を楽しもうTOP次の記事

コメント

このページの先頭へ