2006年04月28日
農場便り、始めます!
[塩野屋絹だより]
十四代目、服部芳和です。
これから塩野屋は「養蚕を中心にした農業」の復活を真剣に考えていきたいと思っています。
織物は、農から来る養蚕や絹文化の副産物として生まれたものでした。
いつか農業と織物を両立する工芸村・塩野村を発足させるべく、自ら桑の木を育てて、蚕を飼い、繭を引いて糸を取り、純京都産の織物を創って参りたいと思っております。
京都から日本の和の文化に培われた情報を発信して、個人のレベルで進化するお手伝いをするビジネスモデルを完成せよとの初代からのメッセージを実現して参りたいと思います。
まだ始まったばかりの話ではありますが、3年前から京都府京丹波町の和知(わち)にて、貸し農園でお野菜を育てておりますし、今年は京北町(京都市右京区)でも休耕地を300坪借りて畑を不耕起無農薬農法で挑戦しております。また、今年より桑の木を植える運動も開始しました。
それと近々、京都の福知山周辺に奇跡的に残る養蚕農家3軒から全齢桑の葉で育てた蚕の繭を仕入れることが出来そうです。まだ250kg程度ですが、いずれ京北町でも農家を指導して養蚕を含めた京野菜ブランドビジネスを構築する予定です。
壮大な計画ですが、気が向いた方は是非協力していただければ幸いです!!
という事で、「蚕の飼育キット」(5齢の蚕5匹と桑の葉のセット)を、5月末頃から販売を始めたいと思っております。
詳しくはメールマガジンとホームページにてお知らせしますので、どうか気にかけていてください!
絹の文化を維持するご協力をお願い致します!
投稿者 orihanzo : 17:06
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2006年04月18日
レポート/製造工程見学ツアー
[塩野屋絹だより]
4月3日 塩野屋の製造工程見学ツアーがありました。
今回は、東京からお越しの3名、
森さま(矢絣御召)、村瀬さま(縞御召)、大和屋さま(飛び矢絣)。
素敵なお着物姿で、いってらっしゃい~!

今日のツアー内容は・・・
(限られた時間内ですので、工房の立地により製造工程順ではありません。)
1.高田精練(たかだせいれん)
反物が織り上がった後に、風合いを調整する大切なところ。
始めからマニアックなところです。(笑)
こちらは、反物生地を練り作業するところ。

今日一枚目の記念写真、パチリ。

2.大本染工(おおもとせんこう)
生地染めをお願いしています。大きな柱に伸子張り(しんしばり)した反物を
ハケで染めていきます。ちなみにこのハケは鹿毛製。


3.三原和裁(みはらわさい)
難しいと言われる御召の仕立てもバッチリの三原さん。
たくさんのプロを育てる和裁学校(京都きものファッションスクール)もされています。

☆佐々木酒造でお土産購入!!
こちらは、俳優・佐々木蔵之介さんのご実家。
昨日までいらしてたとのことで残念~。
でもお父様も素敵で、いろいろ説明いただき、試飲させてくださいました。

*** ここでお昼やすみ ***
ちなみにお昼ごはんは、つち福さんのたぬきうどん。
京都のたぬきは、あまく炊いたおあげさんに、餡がかかってます。
生姜がきいていておいし~!あったまる~!
4.池田撚糸(いけだねんし)
御召貫(おめしぬき)といわれる横糸に強い撚り(より)をかけるところ。
日本にも残り少ない湿式八丁撚糸機に、びっくり。
池田さんと奥様とパチリ。

5.水上絣加工所(みずかみかすりかこうじょ)
長い柱に張られた縦糸に絣を括るところ。張られた糸がきれいです。

紙を巻いて糸で巻きとめる・・・難しい~!

長く巻く時はタイヤのゴムを再利用。早いっ!

これは模型ですが、この梯子(はしご)という機械を作り出したのは水上さんのおじい様。
横じまに染められた糸(梯子・左側)が、この梯子の段をくぐると・・・

矢絣柄(梯子・右側)に変身!わかりますか?

真横から見るとこんなです。

最後に記念写真、パチリ。

6.渡邉加工所(わたなべかこうじょ)
横糸を強く撚る前に、独特の糊つけをします。素材は甘藷でんぷん、姫のり、布のりといずれも
食べられるものばかり。このバランスに秘密があります。
いつも朝の早い作業。今日はもう作業終了していました。天井には糊付け後干された糸が・・・。

暑い作業場からTシャツ姿で出てらした渡辺さんとも記念写真、ぱちり。

7.徳永絣加工所(とくながかすりかこうじょ)
こちらも、縦糸の絣を括るところ。
水上さんは長い場所に柱を立てて糸を張るのに対し、徳永さんは正方形の枠を使います。
ちょうど大和屋様がお召しの飛び矢絣柄がどんな風に出来たか、図案を元に説明・・・納得!?

徳永さんと、奥様とまたパチリ。

8.西村撚糸(にしむらねんし)
塩野屋が仕入れた原糸が一番初めに手渡されるところ。これを横糸用に数本ずつあわせ、
軽く撚りを入れます。各織屋がどんな糸で織っているか、素材の良し悪しを一番よく感じていて、
この数年の日本の絹事情を説明してくださいました。手に持っているのが原糸。まだ堅いです。

奥へ長く続くほの暗い工房で、色々な機械に糸がかかり、回っています。不思議~。



管に巻き取られた白い絹糸が、暗い工房の中で艶々にひかっています。

こちらは、絹糸原糸のラベル帖。昔は各地にあった製糸工場。今は無いラベルばかりです。


そして、今日の最後の一枚、西村さんとパチリ。

本日最後の西村さんの工房を出ると、
ちょうど通りの真西に夕日がきれいな夕日が沈みかけるところでした。
今日はここで終了! みなさまお疲れ様でした~!!!
そして手を止めてお話くださった職人さんたち、ありがとうございました。
それにしても気のせいか、本日は、3名の着物美人の威力で、
いつもより職人さんたちの説明に力が入っていたような気が?(笑)
塩野屋へ戻って一休み。三名様のご感想は???
*柳状縮緬は張りがあって、着物の重さを感じないので
疲れにくく動きやすかったです。
*ツアー内で私の印象に残ったのは、
徳永さんの 「縞も絣であり、絣も縞」という言葉。
飛び矢も大好きだし、今度は15職縞がほしいです。
*実際に自分が着ているものがどんな風につくられているか、
それを知るといっそう愛着がわいてきました。
などなど・・・
皆様も、是非ツアーにご参加ください。
年季の入った道具や職人さんと(笑)、お待ちしております。
投稿者 orihanzo : 16:58
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2006年04月14日
蕎麦打ち教室へ
[塩野屋絹だより]
定休日の夕方よりは、スタッフみなで蕎麦打ち教室へ!
先生は”町家だいどこ姉小路”の今井一元先生。
塩野屋京都店でも、講習をお願いしたりしています。
今回は、久しぶりの教室。どんなでしょうか?

手順は、こんな感じです。

そして、今日の蕎麦粉。

ふるって、水回しからあっという間にくくり、こね・・・






先生の この美しい菊ねり!!

服部もトライ!

自分たちで切った分のお蕎麦を茹でていただきました。
美味しかったです!ご馳走様でした~。

ちなみにこれが、先生の道具一式。いつもとてもきれいにされています。

そして使われているお水は、コチラ!美味しい理由のひとつですね。

”町家だいどこ姉小路”さんは、
今井さんとパートナーのKIKIさんお二人のお店。
おそばと美味しい京のおばんざいがいただけますが、
それだけでなく、蕎麦打ち&おばんざい教室なども好評です。
こじんまりとしたお店に流れる、ゆったりとした時間。
是非、お尋ねください。
お店もお教室も予約制です。詳細はこちらへ・・・
⇒ 町家だいどこ姉小路
KIKIさんの著書もおススメです!
⇒「おばんざい&京野菜のイタリアン」 出版社:講談社 著:KIKI ¥1575

投稿者 orihanzo : 13:21
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定休日の一日
[塩野屋絹だより]
3月29日(水) 京都店定休日
週末に遠方からお客様がいらっしゃる前にと、桜の様子を見に行きました。
東京はもう満開に近いとTVで見ましたが、京都はどうでしょう?
まずは、平野神社さんへ。
う~ん・・・。全然咲いていません。
唯一咲いていたのが、魁(さきがけ)といわれる枝垂桜のみ。

お次は、北野天満宮へ。
なんと、まだ梅が・・・(しかも、お天気雨!寒いっ!!笑)。

お腹も空いて、寒ーくなって、
天満宮近くの老舗たわらやさんで、おうどんをいただきました。
温かくなって、ほっこり。

ついで、食卓に欠かせない七味を買いに、いつもの長文屋さんへ。
遠方からも買いに見えるコチラは、お好みでのブレンドオーダーも可。

お母さんと息子さんの息の合ったお仕事が見られます。

それにしても、お店中によい香りが!京都らしく山椒の効いたお味が気に入っています。

投稿者 orihanzo : 12:26
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2006年04月06日
商品情報/お待たせしてます。5本指靴下&手袋!
[塩野屋絹だより]
化繊芯を使わずに野性の蚕がつくる繭の丈夫な糸だけで編み上げた
塩野屋の5本指靴下&手袋は人気の定番商品でしたが、
お願いしていた編み工場が閉鎖してしまっていたため、しばらく欠品しておりました。
で、やっと別工場をみつけ、お願いしていた第1弾が出来上がってきました!!!
はじめに梅朱に試作染めしてみました。
以前のものに比べ・・・
5本指ソックスの口の部分(ここだけは、横にゴムを使用しています。)が、
薄手となりました。重ね履きしやすそうです。

手袋は、少し細め、手首部分が少し長めでふわっとした感じです。

現在、染め出ししておりますので、
順次製品となってあがってくる予定でおります。
いずれもしゃきっとした肌触りがとても気持ちよいです!
お急ぎでご希望の方は、お手数ですが、
京都店までお問い合わせ下さい。
このシリーズアイテムは今のところ、
*5本指靴下 フリーサイズ(かかと無し。すね辺りまでの長さ)
*5本指靴下 ショートサイズ(かかと無し。女性の足首辺りまでの長さ)
*5本指靴下 ハーフサイズ(つま先だけ、足袋や短いソックス用に)
*手袋
の予定となっております。
また、製品となりましたら改めてご紹介いたします!
投稿者 orihanzo : 18:32
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