2006年03月27日
[5]文明と文化
[喜右衛門のひとりごと]
人間らしき動物は100万年前に出現したと言われています。人類のような霊長類としては20万年前からとも言われています。
その人類史上に今までに三つの革命が起こりました。農業革命・産業革命・情報革命です。
一番目の農業革命の以前を狩猟採集時代と呼び、農業革命と二番目の産業革命の間は農耕文明、産業革命後の時代を工業文明と称しています。
この区分で言うと、まだ農耕文明の時代、冷暖房もなく家屋も貧弱な江戸時代に私・喜右衛門は生まれておりますので、物質の豊かさよりも精神を大切にし、また使命感を持ち縮緬織物の開発に燃えていました。
当時は、現代の価値観からは程遠い環境だったのです。。
そして今は情報革命の真っ最中。
この後、現れる文明は第三番目の文明でいまだに人類には見えておりません。
革命が起こり新しい文明が現れてその波が行き渡った頃見えてくるのがその時代の文化ということになります。革命・文明・文化と繰り返しながらスパイラルに同軸上をスライドしていくのが生命の進化と考えます。
その歴史観から推し量るとこの情報革命の意味を押さえないと次の文明や文化は見えてこないことになります。
インターネットや個人情報が氾濫している現在に情報とは人類に何を促がそうとしているのか?
人類は何のために情報を発信しているのか?
喜右衛門には、情報は人類の進化のための呼び水で、真の目的は意識革命から呼びさまされる人類の開放とでも言うか、すべての生命(菌類・植物・動物)の調和ということに帰結すると考えています。
常に環境が次なる革命を促し、生活スタイルを新しくして文明を生み、文化を花咲かせます。
進化は弱者であるがゆえに必要なもので、決して強者には訪れません。人類は次の進化を遂げられるのでしょうか?
未来に思いを馳せるなら同じ分量の過去を学ばねば道は見えないといわれます。
さて、あなたは喜右衛門以上に過去と未来を見据えようとされていますか?
お互い次の進化のために努力しましょう!進化の真っ只中に今、いるのですから・・・・・
投稿者 orihanzo : 20:28
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[4]絹の特徴と江戸時代
[喜右衛門のひとりごと]
前回はしろ(白・素)の話でありましたが、皆様御覚えておられますか?
日本は元来絹と麻しかない国でした。綿やウール素材は江戸も後半にしかお目見えしません。主に明治以後の織物素材として人々は手にするものです。
それに対して、意外にも絹は江戸時代から全国的に繭生産が行き渡り、出荷できない不良繭は糸として真綿から紬いでおり、庶民にも日常使いの出来る丈夫で貴重なリユース・リサイクルな素材でした。
ちなみに、絹のよさとは
1.糸が均一であること。
2.束ねるといくらでも太くなること。
3.長繊維のため撚糸を掛けなくても織物にすることが出来ること。
4.草木での染色が容易であること。
5.繭からいくらでも綿になり、つむぐと糸になること。
6.毛羽立ちが少なく夏涼しくて、冬暖かい重ね着が日常でも出来ること。などなど・・・・・
前回も話しましたが、糸を精練したり撚糸したりと言うのは喜右衛門の時代から研究され始めた新しい技術で、それ以前の絹糸は紡ぐ(紬ぐ)という技術で庶民にも大変親しまれた繊維と日本では位置づけられます。
物質的には鎖国の最中で地産地消を旨とする江戸時代にはもってこいの繊維だったのでしょう。庶民の間から上流階級へ広がって行ったものと喜右衛門は証言いたします。後の世の中において上流階級が取り上げ庶民にはもったいないと着る事を禁じた独り占め作戦に我々はまんまと陥れられたのです。
初代喜右衛門から塩野屋の精神には、絹は庶民の使いやすい製品を日常必需品として創れと家訓にしたためてられております。
江戸時代の文化レベルは一般庶民の位置において世界でトップクラスの開花をなした、日本の誇るべき時代だったと喜右衛門は思います。地球レベルで産業革命の波がその後訪れますが、日本も列強という外国の要望で鎖国を解除させられ、欧米並みの文明に追いつけ追い越せが明治以後のスローガンになりました。
その波を潜り抜け、江戸の文化を今も伝える日本の手仕事の中にこそ、日本人が世界に伝えるべきメッセージが潜んでいると喜右衛門は考えています。
環境保全が叫ばれて久しいこの頃ですが、江戸時代こそ「足るを知る」精神で、物質追求よりも人類の情緒や精神を高揚させた類まれな時間を3000万人が300年間共有した時代だったのです。
次回は文明と文化のお話です。ではまた・・・
投稿者 orihanzo : 20:05
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2006年03月20日
レポート/OZONE「和のある暮らしのカタチ展」
[塩野屋絹だより]
遅ればせながら、ご報告レポートです!
3月3~5日に新宿リビングセンターOZONEで行われた新企画
「~meet the traditional craft ~ 和のある暮らしのカタチ展」に 出展いたしました!
この企画は、全国の「和のカタチ」のつくり手から選ばれた出展者たちと
現代の都市生活者との接点をみつけて、暮らしの中の「和のカタチ」を再考しよう
という企画で エキシビジョン、コンテストなどもありました。
全国より選抜された45メーカーが、細かく仕切られた45ブースに出店しました。
これが塩野屋ブース。左となりは常滑焼さん。

会場全体は広くて、こんな感じでした~。


残念ながら、審査員5名による各賞には選らばれませんでした。
ちなみに塩野屋スタッフによる各賞は・・・(笑)!
服 部 : 松徳硝子さん。”e-glass"という蛍光管からの再生硝子製品の
コンセンプトがとてもよいと、晩酌用カップを購入!
大和屋 : お隣ブースの山文製陶所さん。常滑焼で、話題の焼酎サーバーなども
製作されていますが、今回出品はナントお風呂!
ポカポカになるらしい。いつかオーダーしてみたい!家で温泉気分!
(一番上の画像、左側にあるのがそのお風呂サンプルです)
宮 沢 : 金子司さん、萩焼作家さんです。
色も形もなんとも言えず気に入りました。
ちなみにこれは酒器!かわい~。

羽の指針が動く時計。

その他の器モノも素敵でした。
3日間限りでしたが、沢山の方がいらしてくださり、
また、創り手同士の交流もあり、楽しい企画でした。
そのうち、こちらでもレポートがあるかもしれません。
⇒ OZONE
投稿者 orihanzo : 16:55
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苗入手
[ボクのカンでは]

これは何の苗木だと思いますか?
実は、桑の木の苗をいただいてきました!
そう、絹糸をつくってくれる蚕のエサとなる桑の葉を育てます。
手前の太い一本が京都の福知山で今年から繭を作ってもらえる荒堀さんが
三年前から取り木という方法で桑の苗を作ってくれたものです。
後の数十本の桑苗より太いでしょう!パワーがありそうです。
塩野屋の本店の前に各1本植えてみました。
ちなみに葉っぱがにょきにょき出てくるのは三年後くらい・・・。
無事の成長を祈ります。
小学校で生徒の飼育キットを販売したいと思っています。
蚕と桑の木を育て、繭を作ったらその繭で
糸をつむいだり、真綿を引いたり、お母さんに化粧水を作ってあげる。
そんな体験教育事業の一環を提案します。
いかがでしょう?
投稿者 orihanzo : 15:50
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2006年03月18日
[3]白染めのお話
[喜右衛門のひとりごと]
江戸時代の染織の状況をまず話さないとこの独り言は喜右衛門が書いている意味が無いので、絹糸を創る所から最初の話を少し致します。
まず絹糸を繭から取るには熟練とコツが肝心です。
現在の様に糸は糸屋から買い付けるという時代ではありませんでした。
桑を育て、その葉っぱを幼虫に与えて約一ヶ月、数回脱皮を待つと蚕は綺麗な白い繭を作ってくれます。ここで喜んでいると中から十日も経てば蛾が飛び出てきますから、蚕が眠っている間にタイミングを見計らって糸を取り出す必要があります。
塩野屋では繭の保存のため中国秘伝の塩蔵(えんぞう)と呼ぶ塩漬け繭をつくるのですが、塩漬けの前、蚕が眠る微妙なタイミングを計るカンと経験に基づいて、この時ばかりは不眠不休で繭から糸を取り出したものです。
これを早くしないと、塩の中から蛾が這い出てきて惨憺たる状態になりますからね。
さて、生糸は白くて硬いものですが、藁を燃やした灰汁で生糸を炊くと更に白い綺麗な糸になります。これを糸精練と言います。この糸を白(しろ)と言い、この精練は、日本では当時貴重な新技術でした。
少しわかりづらいのですが、普通の織元では生糸のまま糸として使い、それも素(しろ)と同じく発音しました。つまり、精練もしていないただの素材そのものの生成り色を素(しろ)と言ったのであります。
それまで、日本には長らく素は有っても白は無かったのです。
練り貫(ねりぬき)と呼ばれた織物が桃山時代からありますが、これは素(しろ)の縦糸に中国から輸入した白(しろ)の糸を横糸に織り込むもので、辻が花などの染加工用の生地として多く用いられました。
塩野屋もこの練り貫を織ることを主に最初は仕事としていました。
こんな時代ですから、まず初めに桑の木を育てて蚕の卵を管理しなければ織物の材料は確保できなかったのです。
それに、火を炊くにも薪や藁が必要で家の中での織物仕事など出来る訳も無く、雨が続けばじっと我慢の繭とにらめっこの喜右衛門でした。
現代の塩野屋で使う撚糸技術など、江戸時代初期までは及びもつかない技術だったのです。
投稿者 orihanzo : 20:10
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2006年03月17日
商品情報/いよいよ登場!台形型珈琲フィルター
[塩野屋絹だより]
以前から、台形型(メリタ、カリタ式)用の絹製珈琲フィルターもつくって下さい~、
とみなさまから言われ続けておりました。
そしてまた試行錯誤・・・
円錐型と台形型のドリッパーでは穴や構造が違うため、
お湯の落ちる速度に合わせ、従来とはまた違う生地の風合いを織り上げ、
やっとおつくりすることが出来ました~!!!
こんな感じです!

(ドリッパーは市販のもの。塩野屋ではお取り扱いいたしておりません)
おまけに、4色つくってみました(笑)!
こちらも浄肌衣タオルと同色で、上から時計回りに白、蓬、梅朱、車輪梅。

いかがでしょうか?
(もちろん、いずれもだんだんと珈琲色に染まっていきます)
京都本店にて¥2100/枚でお分けさせていただいております。
もう手元に台形ドリッパーがある・・・という方、
通販ページからお求めいただけますので、是非お試しください。
今までと同じお豆でもペーパーフィルターとは一味違うハズ!
***おまけ***
前にも増して珈琲通に話題の絹製珈琲フィルター&円錐型ドリッパーのセット。
こちらも、最近の雑誌での取材効果もあってか、またご注文が増えているようで、
ありがたいことです。
最近は日本の大手珈琲器具メーカーさんも円錐型で淹れる
珈琲のおいしさに注目されているようです。
ただし、絹製の円錐フィルターは塩野屋だけのオリジナルです!
味のあるオリジナル陶器製ドリッパーと合わせて
おいしく贅沢な珈琲タイムをどうぞ~!!!
円錐型のドリッパーセットのお求めは、こちらからもご利用いただけます。
⇒ 御召喫茶
投稿者 orihanzo : 19:30
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商品情報/浄肌衣マスク 草木染も好評です!
[塩野屋絹だより]
2月13日にもご紹介した“浄肌衣マスク”、
ご好評の草木染3色もご紹介いたします~。

ご覧の3色はそれぞれ上から、
よもぎ、梅朱、車輪梅。(浄肌衣タオルと同染料です)

こんな風にマスク+真綿+プチタオルが入っています。

真綿をお好きな量だけフワフワに引き伸ばして
プチタオルではさんでお使いください。
とにかく気持ちイイ~!(笑)
まだまだ空気が乾燥しているので、夜寝るときにもGoodです。
ちなみに、お値段はいずれも¥3,150/枚です。
*現在は、白が品薄となってきています。ご希望の方は、お早めに!
*お試しいただけているお客様、ぜひご感想お聞かせ下さい~。
お待ちしております。 ⇒ ori@shiono-ya.co.jp
投稿者 orihanzo : 18:59
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2006年03月15日
レポート/パタンパタンと・・・手機体験中~
[塩野屋絹だより]
人気の手機体験に珍しく、男性の方もいらしてくださいました!
ありがとうございました。

今回は、凝った柄の壷垂れ絣の縦糸に、
裂織の横糸(草木染でキレイ!)をご用意しておりました。

先生役は、アルバイトの小林嬢。
日立から京都へきて住み込み、織物を勉強しています。
普段は、機の管理から店番までこなします。

手機体験、ご予約お待ちしておりま~す!
*おまけ*
反物から浄肌衣タオルを切り出している小林嬢(笑)。

投稿者 orihanzo : 20:30
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商品情報/エコバック?東袋(あずまぶくろ)です!
[塩野屋絹だより]
お着物をお召しになられる方は、呉服売場で売られるこんなバッグをご存知かと思います。
東袋(あずまぶくろ)とか、みゆき袋とか呼ばれているもの。
風呂敷のようにたたんでバッグに忍ばせておき、
羽織やマフラーを脱いだ時に入れておいたり、
お買い物してお荷物が増えたときに入れたり・・・。
と、軽くて小回りが利いて便利なスグレモノです。

でも、最近は塩野屋のお洋服のお客様にもエコバッグとしても人気!
サイズは市販のものより少し大きめなので、たくさん入ります。




こちらは、縞柄の紬地(絹100%)。

もう1種は、着物のコート地用のウルシ生地(絹100%)。

こんなカンジで、皆様も一枚いかがでしょう?
投稿者 orihanzo : 20:07
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商品情報/春色マフラーできました!!
[塩野屋絹だより]
塩野屋の帯揚げマフラーは、
着物の”本シボ柳条縮緬”と同じ織の横糸を変え、
さらに草木染をかけて少し落ち着いた風合いに仕上げております。
その名の通り マフラーにも帯揚げにもお使いいただける優れモノ!
こちらは、十五職縞シリーズをやさしいお色に仕上げました。

お次は、一反幅を半身で織り分けた大胆な柄。

くるくると巻いてみると意外なお色目に!
帯揚げにも2通り使えて便利かも!!!

そして新柄絣は、斜めのラインが楽しいお柄。

いずれも1点モノですので、お早めに~!!!
(京都本店には、上記以外のお色柄、風合いをたくさんご用意しております。)
*もちろん、ご家庭でお洗濯していただけます。
だんだんと柔らかくなる風合いの良さをお楽しみください。
投稿者 orihanzo : 19:43
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観に行ってきました!「森小夜子人形展」
[塩野屋絹だより]
京都嵯峨野にご主人とギャラリー喫茶Aightowa(アイトワ)を構え、
(ご主人は、塩野屋社長・服部のモノ創りコンセプトを学んでいるアイトワ塾の先生です。)
独自の人形制作に取り組まれている森小夜子さん。
銀座松屋の画廊での個展も恒例となっています。

今回は、昨年訪れたタイの山岳民族を想い描いての作品がメイン。
いずれも、本格的な衣装とかわいらしいお顔姿の人形は、見飽きることがありません。

着物姿のかわいい子達もたくさん・・・。

本日初日からいらしていた小夜子さんは、お着物姿。帯もご自身デザインのお人形柄です。
是非、お出かけになってみてください。

ポストカードや写真集、ご主人のご著書なども販売されています。
森小夜子 人形展
会期 : 3月15~21日
会場 : 松屋銀座7階画廊 (入場無料)
投稿者 orihanzo : 19:13
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