2008年10月31日
レポート/”色留袖”をお誂え。 ~その3・仕上がりました~
[塩野屋絹だより]
9月末日、妹の結婚式前々日、三原和裁さんから色留袖が仕立上がってきました!
当日は、着付け道具一式を持って式場へ。
普段着は自分で着ますが、さすがに今回はヘア&着付を式場でお願いいたしました。
で、着姿こんな感じでした~。
(ちょっと色が違って見えますが)
後ろはこんな感じ。
せっかくなので、柄のアップもご覧ください。
色の濃淡+刺繍で一番豪華な柄行の箇所。
さらにアップ。
葉の一部を金駒の詰めで刺繍。縁は金駒のくくりで囲まれています。
こちらの刺繍は、金菅の目とばしで、あっさりと。
歩くとちらりと見える八掛にもこんな柄が。
さらに、陰の表現。
ちなみに紋は、染め抜きの三つ紋「違い柏」でお願いしました。
最後に、お恥ずかしながら、花嫁となった妹とツーショット。
東京大神宮での神式の白無垢から、披露宴でドレスに着替えました。
普段、御召をはじめ、織りのキモノを着ることが圧倒的に多い私ですが、
塩野屋の”本シボ柳条縮緬”地で作らせていただきましたので、
ほんの気持ち(←ココが大事!!)しゃっきりとしていて、自分らしく居られた様な。
評判も上々だったかな(?笑)。
こうした、ハレのキモノを着るのもとても良い気持ち!でした!!!
本当に御目出度い気分にさせていただきました。
・・・・・その4へ続く・・・・・
投稿者 orihanzo : 12:44
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2008年10月30日
レポート/”色留袖”をお誂え。 ~その2・色柄選び~
[塩野屋絹だより]
さて、生地を選んだその足で、
社長・服部の同級生・桒垣(くわがき)さんの「染織工芸 花也(はななり)」さんへ。
まずは、「お待ちしておりました~」と優しい笑顔の桒垣ご夫妻に、
合わせる帯のハギレをお見せし、
「コレにあわせる色留袖をつくっていただけますでしょうか。
生地は塩野屋のこの白生地で。9月末に着用予定なのですが・・・。」
と、無理難題をお伝えしました。
「9月末ね、お時間があんまりありませんねぇ。
できるお柄が少し限られますが、がんばりましょう。」と優しいお言葉。
早速、いくつかの見本を広げていただき、拝見させていただきました。
以前、数点の帯等を拝見していたときから感じておりましたが、やっぱり・・・
なんとまあ、上品。これぞ、京都の”はんなり”なのでしょうか。どれもうっとりです。
と、悠長なことを言っている間はなく、「今日中に決めなアカンで。時間無いで。」と社長。
ハイ、ごもっともです。
ちなみに社長のおすすめは、下記でした。
「おめでたい感じで、ええやんか。」
「こっちは、三角に柄取りされててモダンでええで。
この二つのどっちかどうや。」(←この写真が無くてすみません)
確かに一枚目は御目出度い感じ。正統派な感じ!
でもちょっと私のイメージより真面目すぎる?
そして、二枚目はほんとに、モダン!だけど、すみません、三角のとんがった感じがどうも・・・。
で、色々拝見いたしまして、悩みまくり・・・
結局こちらの柄にいたしました。
ポイントは、せっかくだから、桒垣さんらしいモダンさが欲しかったこと。
柄が重々しくなく、すっきりとした感じが気に入ったこと。
ただし、この見本は訪問着でした。
桒垣さん曰く
「もう少し色の濃淡をつけて奥行きを出して、刺繍を足して、
色留袖に合う柄行にさせていただきましょうね。」とのこと。
ありがとうございます!あとは全て、お任せいたします!!!
ということで、次は地色選び。
持参した塩野屋の染め色見本を当てて、柄の雰囲気と自分の顔色でまたも悩みまくり。
結局、おちついた鴇羽色、肌色のような桜色系に決まりました。
自分ではあまり予想していない色目でしたが、
生地の良さを活かせて、京都らしくもある薄く優しい色目で仕上げたいと思いました。
その間、社長が色留袖用に生地を断ちあわせ(右袖、左身頃、衿・・・などどこから
どこの部分をとるか印をつけておく)をしてくれました。今回は、織りキズ箇所を避けるので難しい。
ここから、さらに友禅に合う風合いに生地を整える為に整理加工屋さんへ。
その後の悉皆・桒垣さん⇒仕立・三原和裁さんへの日程を確認。
あとは、無事に上がるのを祈るばかりとなりました。
(みやざわ)
<真糊糸目友禅>について
友禅は、だいたい26工程ほどの加工工程があり、
そのいずれも塩野屋同様、職人さんたちの分業による共同作業。
つくりたいものにあわせて、職人さんを振り分け、得意な技術を引き出して
1枚の着物を仕上げてくださいます。
現在では、ほぼ9割方の友禅が、新しい”ゴム糊”を使ってつくられますが、
桒垣さんのところでは、昔ながらの”真糊糸目”を使っています。
これは、判りやすく例えたら、マジックペンと毛筆で描かれた線の差。
そして、仕上がった線の色目も真っ白とほんのりと黄味がっかった白の差という感じ。
手間をかけた作業とのことですが、その差は歴然。
真糊糸目友禅は、目にはんなりと映ってきます。
このように桒垣さんの満足いく技術の職人さんは、京都でもほんの数名とのことでした。
・・・・・その3へ続く・・・・・
投稿者 orihanzo : 11:40
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レポート/”色留袖”をお誂え。 ~その1・生地選び~
[塩野屋絹だより]
去る九月吉日に、スタッフ宮沢の妹の結婚式が決まり、
さて、姉は何を着ていくか???
モチロン着物、とはいえ・・・色留持ってない。
お借りするかな~~~、などと考えていた八月。
一年以上前にお願いしていた袋帯地が、「織りあがりました!」との連絡。
「こんなタイミングだし、色留をつくる機会なんて、早々ないよ!」
という、スタッフ石井の声に後押しされ、急遽!
そーだよねー!!帯にあわせてつくっちゃえ~!!塩野屋でお誂えだ~!!!
って・・・それが、あともう2ヶ月ないです~お盆休みもありますよ~~~
というころでした。
ココからが大変、とにかく京都本社へ。
塩野屋の”本シボ柳条縮緬”白生地の中から、色留袖に合いそうな柔らか目の生地を選びます。
そして、選んだのがコレ。
この画像では良く判らないかもしれませんが・・・
実はコレは、2006年に初めて塩野屋が京都の養蚕農家さんに直接契約で、
”都浅黄”種の繭をお願いし、それを生繭のまま座繰りした糸で織ったもの。
白さと光沢がすばらしく、弾力のある風合いに織りあがりました。
(この生地で、よもぎ染めした色無地は、きものサロン誌に檀ふみさんレポートで
掲載されていました)
ただ、いつもと違う糸づくりにより、様々な工程でいつもとの差異がでて、
織機との相性によって多少の織りキズもでてしまいました。
と、いうことで・・・そのまま大切にしまわれておりりましたモノ、
有難く使わせていただくことにいたしました!!!
キズのあるところに印をつけて、いいところから使います。
次は、色柄!
そう、今回は塩野屋の糸染めの織り柄でなく、
友禅です!ゆ・う・ぜ・ん!!
私にはなかなかこんな機会ないので、緊張でした。
(みやざわ)
・・・・・その2へ続く・・・・・
投稿者 orihanzo : 10:00
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2008年10月27日
プレスレビュー/クロワッサン別冊「美しき日本の手技」
[塩野屋絹だより]
今年の3月に発売以来、たくさんのお問い合わせをいただいた掲載誌がありました。
雑誌・クロワッサン(マガジンハウス・刊)の人気コーナー「美しき日本の手技」。
そのコーナーが1冊の別冊となって発売されました。
いずれも、思わず欲しくなってしまうようなモノばかりが載っています。
クロワッサン特別編集
「~60人の目利きが選んだ、102の名品~
美しき日本の手技」 ¥1500 マガジンハウス社
塩野屋の帯揚げマフラーをご紹介くださったのは、ご存知、フードジャーナリストの向笠千恵子さん。
NHKTVや、各方面の書籍でご活躍です。
その素材・つくり手を見る目が温かく、同様に塩野屋の絹製品も長くご愛用、
いつもご紹介をいただいています。
実は、「この掲載の写真と同じ柄のマフラーが欲しいです!」
というお声があまりに多く、今現在、この反物を復元して織っているところでした。
たぶん、11月中、遅くて年内には仕上がりそう。
ご興味お有りの方、是非お早めにお問い合わせください。
おりあがったら、マフラーほか、もちろん着尺にもなる予定です。
ちなみに、下記が同柄で色違い(白・黒)の着尺。
お楽しみに~!
<「マガジンハウス」公式ページ
http://magazineworld.jp/books/8537/ >
投稿者 orihanzo : 23:29
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まるごと全体、いただきますっ!! ~蚕編~
[塩野屋絹だより]
塩野屋のテーマのひとつ、「一物全体」。
素材を丸ごと使い切る仕組みをつくりたいと、
桑~蚕、糞、~繭~糸、布、真綿、毛羽などなど
絹にまつわるエコロジーを考えています。
ということで・・・
いろいろ実験中~!今回は蚕編をご紹介。
其の一、蚕蛹料理まずは、こちらをご覧ください・・・。
そう、お蚕さんの蛹!サ・ナ・ギですよ!!
まずは、さっと茹でてグリーンナッツオイル+塩+メティ(ハーブ)の姿煮?
それから、ファラフェル(ひよこ豆のコロッケ。元は中近東料理。ベジタリアン料理として人気(笑)」、
こちらもお姿そのまま入っていらっしゃいました。
あとは、サラダと和えたり~・・・。なんかかわいい?美味しそうじゃない?
ちょうど展示会中、ご来場のお客様の反応は~・・・
あれ、なかなか好評?長野ご出身の方には、大好評(笑)!
そして、こちらはナント、粕汁仕立のスープ!ですよ!!
野菜たっぷりベジ版粕汁+蚕蛹。(蚕はいったら、やはしベジじゃあない!?)
「いやー、一度一線超えたら怖いもんはありません。
蛹、ブレンダー(ミキサー)かけちゃいましたよ。」だそうです。
食べた感想は、「まったく蛹感(?)無し。おいしいです~。滋養強壮な感じ(笑)」。
以上二点、桑編でフレッシュジュースをつくってくださった乾物カフェの
按田さんと、有馬さんです~~~!
過日の催事でお世話になったときに、初めてお話したときは
「え゛~っ!お蚕さん、食べるのですか?」「虫ですよね?」的な
至極当然の反応をされていましたが、その後数ヶ月・・・・。スバラシイ!
その間の気持ちの葛藤(?笑)に関しては下記ブログで書かれていますので、
是非、お読みになってください。
⇒ blog KanbutsuCafe かわら版より「やるときゃやるんだ!」 (10月19日付)
本当に、ありがとうございました。ご馳走様でした!
*今後も協力体制をとって、来春のフレッシュ春蚕にて”Silk Cafe”をやってみようと企画中~!?
お楽しみに!
もちろん、虫を食べる文化はたくさんあります。お蚕さんも。
日本で有名なのは、養蚕・製糸が盛んだった長野県。
現在も蛹の佃煮は長野県内スーパーで売られています。
群馬では、蛹を粉末にして、七味に入れていたという話も聞きました。
韓国ではメージャーなポンテギ。気軽な屋台スナックとして若者もおやつに食べます。
東南アジアや、アフリカなど幼虫のまま食べるところもあります。
幼虫を凍結乾燥。粉末にして美容パックにするのは、韓国。
ちなみに、蛹の漢方としての効能は、喘息や糖尿などだとか。
ほか、蛹3個で卵1個分の栄養といわれるほどだそうです。おそるべし。
危ないお肉を食べるより、蚕を食べた方が良質のタンパク質をとれそうです。
そうなると、やはり全齢桑育の安心安全な蚕さんでないとね!
ちなみに、韓国などでは、養蚕をしても糸・布にはせず、ほとんど
美容、薬(冬虫夏草など)、食用に利用しているそう。
其のニ、蚕の糞。
蚕の糞は、食べた桑葉の取り込まれなかったよう分がそのまま外に出されたもの。
桑葉の成分たっっぷりの、サラサラコロコロ、きれいなモンです(笑)。
大きさがわかりやすい様に、ボールペンを一緒に撮ってみました。
幼虫が大きくなるにつれ、糞も大きくなります。
表面に不思議な凹凸があるのは、お尻の形のせい?(笑)
その糞は「蚕砂(さんしゃ)」と呼ばれ、
頭痛、関節の痛み、糖尿病、高血圧などに有効だとか。
お茶としても、飲まれている(飲まれていた?)そうです。
そのほか、枕の中素材として良いと聞いたこともあります。
塩野屋でとりあえず試してみたのは、染料。
マフラーを染めたものが、下記3点。媒染による違いです。
その糞染めレポート詳細は、下記ブログにてご覧ください~。
ブログ ⇒ 蚕の糞染
+++++++++++++++
もちろん、このほかにも蚕の利用方法はまだまだあります。
・糸をとった後の蛹は、鯉などの餌に。
・もちろん釣用の餌としても、よいそうです。
ちなみに、昔、化繊がなかった時代は、テグス(天蚕糸と書いたそう)なども蚕から作られていました。
蚕のお腹野中の糸になる前の成分がつまった絹糸腺(けんしせん)をひっぱり、加工します(!)。
釣り糸、網、テニスのガットなど。
釣り糸が魚や鳥、海、川に与える影響を考えると本来の天然テグスがよいのでしょうね。
蚕レシピ、ご存知の方は教えてください~。
投稿者 orihanzo : 21:45
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まるごと全体、いただきますっ!! ~桑編~
[塩野屋絹だより]
「塩野屋のテーマのひとつ、「一物全体」。
素材を丸ごと使い切る仕組みをつくりたいと、
桑~蚕、糞、~繭~糸、布、真綿、毛羽などなど
絹にまつわるエコロジーを考えています。
ということで・・・
いろいろ実験中~!今回は桑編をご紹介。
其の一、桑茶。
春の新芽が出るときだけに、限定数でつくる養蚕農家・桐村ご夫妻方式。
新芽を摘んで、蒸して、揉んで、乾燥~。
夏はアイスで、冬はホットで◎
お通じ、糖尿、血液サラサラ・・・
おかげで、お二人は良質繭をつくり続けてくださっています。
つくり方は、こちらをご参照ください! ⇒ ブログ
*ちなみに、新芽の天ぷらも絶品だそう!*
其の二、桑葉の佃煮。
上記のお茶を飲んだ後の出がらし。
柔らかくなって、でもまだまだ栄養が!
そこでもうひと手間。
醤油、味醂を足して・・・佃煮です!(スタッフ・石井作)
かなり、イケマス~!
そして、こちらは先日の絶滅危惧衆イベント後、
出汁をとったタイコウさんの鰹節+昆布を入れたバージョン。
この作者は、アルバイトの友香ちゃん。
其の三、桑葉のフレッシュジュース。
といっても100%ではさすがに「青いっっっ!」となってしまいますので、
りんごジュースベースです。
うーむ!すごいフレッシュ感!青っぽさは全くなし。
今回は、桑葉+りんごジュース+バナナ+メティ(ハーブ)だそう。
この作者は按田優子さん。知る人ぞ知る、乾物カフェの店長・シェフさんです~!
其の四、桑で洗髪。
其の一でご紹介したときに、蒸して揉んだ桑葉をぎゅうぎゅうと絞ります。
当然、絞り汁が出ます。これが美しい髪に良いと、昔の方がこれで洗髪していたそうです。
ということで、実験してみました。
この写真見てお分かりの通り、結構青臭い・・・勇気がいりました。
結果は・・・写真はないのですが、確かに翌日の髪の状態は、ハリ・コシ・ツヤが良い!
これを続けたら、確実に美しい黒髪になりそうな!?
(ただ・・・やはり匂いが多少気になりましたね。笑)
この実験者はスタッフ宮沢です~。
*ちなみに巷では、桑の毛染め、養毛、洗髪剤なども売られています。
まだ試してみたことは、ありませんが良さそうな気もします。*
+++++++++++++++
もちろん、このほかにも桑の利用方法はまだまだあります。
・桑葉茶(パウダー状)⇒お茶のほか、お菓子や料理に使用。
・桑の根が癌に効くから欲しいと、お客様からお問い合わせ有り。
⇒真偽のほどは、確認中。
・桑の箸・器⇒ 桑は不老長寿・延命の木であることから、
古希など長寿のお祝いに贈られることも多く、桑の箸で食べるとボケ防止になるとか。
・桑白皮(そうはくひ)は、桑の根の皮を乾燥させたもの。
内服での咳止め・鎮痛・消炎などや、美白化粧品の原料としても使用されます。
・桑の実⇒そのままの食用のほか、ジュースやジャム、果実酒、お菓子に!
・桑の木⇒硬くて磨くと美しくなる。江戸指物や、杖、弦楽器材料などに使われる。
・蚕沙(さんしゃ)⇒蚕が食べ残した桑葉の枝や葉脈、糞などを蚕沙といい、牛の飼料としたとか。
もちろん、そのまま牛さんが桑葉を食べることも有り。
どうでしょう。
お蚕さんに食べさせるだけではもったいない桑!(笑)
桑を植えてみたくなった方、桑を増やしたいという方、
塩野屋へお問い合わせください。
*** 詳細お問合せ、お求めは京都本店まで、お願いいたします。***
桑の生葉レシピも募集中です~!
どなたか、美味しい使い道教えてください。
投稿者 orihanzo : 17:16
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2008年10月26日
レポート/第3回 "絶滅危惧衆" トークセッション!
[塩野屋絹だより]
早くも第3回目を迎えました、三人のトークセッション!
今回は、ギャラリーhakoでの塩野屋展示会内でした。
受付終了後、まずは塩野屋からの桑の葉茶で一服。
そしてスタート早々に、熱いお話が開始されました。
(左から稲葉氏(タイコウ)、服部(塩野屋)、長谷川氏(想いやりファーム))
定員(予約制)20名の会場に、立ち見まで・・・。
休憩時には、タイコウさんが削りたて鰹節からとったお出汁で一服!
終盤には、お客様からの質疑応答コーナー有り。
お話は尽きることがありませんでした。
最後は、想いやりファームさんからの生乳小瓶で一服!
前回同様にお土産もついて、充実のひと時となりました。
3時間にもわたる会となりましたが、
皆様狭い会場でご熱心にお付き合いいただき、ありがとうございました!
下記は、皆様からのアンケートからのご感想を少々。
「結局、危機を打開するのは個人の力だろうと思います。
そういう意味でも今後のご活躍を祈念します。
同時に自分に何ができるだろうかを考えていきたいと思います」
(Y様/鎌倉市)
「食品に関する情報があふれているといわれる現代でも、
なかなか語られない本当の話を聞け、たいへん面白かったです。
より多くの人に聞いてもらいたいと思いました。」
(S様/杉並区)
「大切なものについて、いろいろ、もっと知りたい。
今後参考にし、実践していきたいと思います。
多くの聴衆に対してではなく
少人数での会が実によかったと思います。」
(S様/目黒区)
「ワクワクする。聞いてて楽しい。おいしい出汁が飲める。
おいしい生乳も飲める。そのうち、おいしいソフトクリームも出るかも!
すてきですね。輝いてますね。
これから、場がどんどん開けてくるのです。たいへん楽しみです」
(K様/八王子市)
ほか、たくさんの応援メッセージいただきました。
本当にありがとうございました。
今回いらっしゃれなかった方、
今後の活動予定は決まり次第、HPに掲載予定です。
お楽しみに!
⇒ 絶滅危惧衆
投稿者 orihanzo : 10:50
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2008年10月14日
大呂の桑園、その後・・・
[塩野屋絹だより]
今年の春に植えた大呂の桑。
お蔭様で、こんなに大きくなりました!
6月と比べると、成長が良くわかります↓
夏にすごくなった雑草もキレイにお手入れされています。
今年はもうしばらくで、葉を落としますが、
来年また大きく育ってくれるはず。
楽しみです。
投稿者 orihanzo : 11:05
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2008年10月13日
繭毛羽の利用
[塩野屋絹だより]
蚕が回転まぶしで繭を作る際に繭の外側の部分に足場として吐く糸、毛羽。
これを集めた貴重な絹の綿。
この毛羽からも糸を紡いだり、枕のクッションにしたり・・・
大事に利用します。
投稿者 orihanzo : 16:35
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蚕の飼育キット販売いたします!
[塩野屋絹だより]
蚕の飼育キットを来年から販売します!
希望飼育期間1ヶ月を指定してご予約下さい。
その予定日の一週間前にキットが届きます!
蚕は種(卵)の状態で、七つ道具と一緒にパッケージされています。一週間く
らいすると卵が孵り、桑の葉を食べ始めます。塩野屋農場の桑のはもセットし
ておきますから、冷蔵庫に保存して、少しずつ蚕に葉を与え、あとは時々糞
を捨ててやるだけ。飼育マニュアルもついていますので、きっときれいな繭を
作ってくれます。(蚕は生まれた状態の1万倍に成長すると、糸を吐き始め、
繭を作ります。)価格は1050円+送料を予定しております。
来年、桑葉の出始める5月から販売しますが、事前予約を開始します。
飼育キットの内容は・・・
①飼育箱
②蚕の卵10頭
③桑の生葉(3齢までの量)
④除沙ネット
⑤エタノール綿4袋
⑥蚕用割り箸(桑の葉で染め上げた箸)
⑦塩野屋特製・蚕飼育マニュアル書
です。
約1ヶ月で繭を創ります。
上記詳細お問い合わせ、お申込は京都本店まで・・・
投稿者 orihanzo : 16:30
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藁蔟(わらまぶし)で玉繭(たままゆ)づくり。
[塩野屋絹だより]
玉繭(たままゆ)という大き目の繭。
これは、二頭で一つの繭をつくったもの。
別に、夫婦なわけでなく、たまたま一緒の場所で同時に繭を作ってしまったもの。
真綿をつくるときに良い、今では稀少な繭。
(生糸には引けないため、昔は、出荷できない自家用繭=ランクが低く評価されていたものでした)
今回、この玉繭をつくりやすい品種の「玉小石(たまこいし)」という蚕を育ててみました。
それには、藁蔟(わらまぶし)という、蚕が糸を吐く為の道具が要ります。
なぜかというと、藁蔟で無いと作り難いのです。
やはり蚕にすると自由に自分の好きな場所に繭を作るというのが自然なのでしょう。
回転蔟(かいてんまぶし)では単繭しか作らないようです。
ちなみに、下記が回転蔟での営繭光景。団地のようですね(笑)。
⇒ 回転蔟
投稿者 orihanzo : 16:11
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2008年10月11日
絶滅危惧衆へのお便り
[塩野屋絹だより]
第一回目の絶滅危惧衆の会の後、
愛知県のあるお客様からタイコウさんへの注文FAXに
こんなお便りが書かれていたそうです。
「いつもお世話になっております。
おいしいかつお節ありがとうございます。
食の安全が問われる問題が続出していますね。
絶滅危惧衆の皆様の真価が、これから、ますます浮かび上がって
こられそうな予感が致します。
想いやり牛乳等のパンフを同封していただいて
ありがおつございました。以前、噂に聞いて
いたので、牛乳たのんでみようと思っています。
国産絹の服も手の届くところにあることもわかりました。
(日本の皇室の人位しか着られないと思っていました。)」
お互いを紹介、オススメし合うという、絶滅会のつながりが感じられてきました。
絹のことも、広くご興味持っていただけるキッカケをつくっていただき、
感謝、感謝。ありがとうございます。
私たちが初めてのお客様とお話していても、
「日本の絹は、もう全くなくなったのかと思っていました・・・」と言われたり、
「えー!着物だけはほとんど国産だと思っていました・・・」と言われることが多いです。
答えとしては、日本の繭の自給率、1%以下!
みなさまいかが思われますでしょうか。
投稿者 orihanzo : 00:41
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2008年10月09日
レポート/第2回 "絶滅危惧衆" トークセッション!
[塩野屋絹だより]
第2回目は、神楽坂の展示会場内での開催。
残念ながら、生乳の長谷川さんは欠席で、
鰹節のタイコウさん×絹織物の塩野屋のセッションとなりました。
ということで、はりきって出汁をとってみなさまを迎えてくださった
タイコウの稲葉さん。
コンブ+削りたて鰹節の出汁、いかがでしたでしょうか?
鰹節の上手な削り方指導!もしていただきました。
お客様も体験~。
背と腹の方からこんな風に2本取れますと、人形と実物を使ってわかりやすく説明。
1本のうちの部分を削り分けて、濃い目の味とすっきり味に使い分けられます。
そして・・・
今回は、ナントお土産付きでした!
それぞれのパンフレットのほか・・・
生乳(想いやりファーム)
コンブ+削り節+レシピ(タイコウ)
真綿+浄肌衣チップ(織道楽 塩野屋)
★次回は10月に代々木上原で開催予定です!お楽しみに!!★
詳細は、新ししくできたHPで~!
⇒ 絶滅危惧衆
投稿者 orihanzo : 22:54
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レポート/レポート/神楽坂展示会 ~1~ 桑の木オーナーさん交流会
[塩野屋絹だより]
9月の神楽坂での展示会で、
桑の木オーナーさんの第一回交流会が行われました。
今回は約15名ほどの方がご参加くださいました。
順番に自己紹介から・・・
ということでしたが、お一人が自己紹介されるたびに
みなさまの反応が良く、自動的にお話が発展。
絹や着物のお話はもちろん、
食べ物、政治、アレヤコレヤ・・・。
あっという間の時間でした!
また次回、皆様のご参加をお待ちしております。
投稿者 orihanzo : 22:46
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絹マスクご愛用~◎
[塩野屋絹だより]
塩野屋の着物を仕立てていただいている
三原和裁の代表・三原俊夫さん。
業務用のスチームアイロンをあてるときは、蒸気がすごいそう。
「この絹マスクしとくとな、くしゃみが出んで、ええねん◎」
だそうです~。
ちなみに三原さん、
浄肌衣下着や、絹五本指靴下ほか、塩野屋製品をいつもお使いいただいております。
ご愛用ありがとうございます!
投稿者 orihanzo : 22:30
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レポート/「虫のうんこ染め展」@伊丹市 ~その2・色んな虫のうんこ~
[塩野屋絹だより]
会場には、様々な虫のうんこ染めに関するが展示されました。
パネルは読むほどに、ナットク!虫ってすごいなあ~です!
ごあいさつ
「毛虫から緋色を染めるという津和野地方の風説を知り、
ならば植物を食べる虫のうんこからも染められるだろうという浅はかな思いつきから、
”虫のうんこ染め”は始まりました。・・・・薀蓄あるパネルを「ふ~ん」とつぶやきながら
ご観覧いただけると幸いです。・・・・・虫たちに感謝、感謝。」
虫のうんこができるまで
「食べた葉っぱの2/3はうんこになります。
オオゴマダラ5齢幼虫は一日で2.8グラムの餌を食べ、
体重を0.5グラム増やし84粒のうんこをだしました」
虫の消化と吸収
「虫は葉っぱから栄養をとります。・・・・
しかし毒成分や色素は利用されないものが多く、うんことして出されます。」
草木染めのしくみ
「・・・決まった植物の葉を食べ排泄された虫のうんこには、
栄養分として利用されなかった色素が、抽出されやすい小さな葉片として押し固められている」
昆虫糞の利用
「カイコのフンは蚕沙と呼ばれ、リュウマチ・関節痛・神経痛などには内服し、
結膜炎にはフンを煎じた液を点眼する。・・・・」
”ウンコ集め器”だそうです。
オオゴマダラの蝶&幼虫のフン
オオゴマダラのうんこ染め製品
ナナフシ虫、どこにいるのか~???
ナナフシのウンコ染め製品
研究は、伊丹市昆虫館さんです!
投稿者 orihanzo : 21:00
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